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2017.05.09

隠れたリスクを見える化する④ 家族で歯科受診のすすめ

ご夫婦の患者さんが、虫歯ができて来院されました。
「とても高い歯磨き剤を使っているのに、何でむし歯ができるのだろう?」と疑問に思われていたので、
「どうしてむし歯ができるのか原因を調べましょう。」と唾液検査をお勧めしました。

むし歯や歯周病は細菌感染であり、歯周病の重症化には、遺伝子も関わっています。
もし、ご自分が歯で困っていたら、ご家族も将来、歯で悩む可能性があります

むし歯と歯周病は原因を知って、しっかりとその原因を除去できれば、予防が可能な病気ですので、
当院では、「隠れている原因(リスク)」を見つけることをおすすめしています。

唾液検査は、まったく痛みがなく、味のしないガムのようなパラフィンワックスを、5分間咬んでいただきます。
①5分間の唾液の量を調べます。(唾液はたくさんの作用があるので、お口の中で、とっても重要な役割を果たしています。)
②プラスチックのスティックで舌の上に落ちたきた、むし歯のきっかけになるミュータンス菌を採取します。
③酸性になったお口の中を唾液が中和させる力がどれくらいあるのか、リトマス試験紙のような色が変色する紙の上に唾液を1滴垂らして5分間の色の変化をみます。
④寒天の培地に唾液をかけて、むし歯の進行させる菌を調べます。

むし歯菌の2種類は、お口と同じ環境で培養しないと結果が出ないので、
結果については、次のお約束の際にお伝えしていきます。

ご夫婦の唾液検査の結果は、また次回。


カテゴリー:予防歯科
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