2016.08.30
唾液が少なくなると、口臭の原因になるだけでなく、虫歯や歯周病になりやすくなります。
唾液は、下記のようなたくさんの働きを持っているのです。
(1) お口の粘膜を潤し、お口を滑らかに(潤滑作用・湿潤作用)
(2) 消化を助ける(消化作用)
(3) 飲み込みを助ける(咀嚼・嚥下作用)
(4) 生体を守る(生体防御のはたらき)
(5) 味覚
(6) お口の中を清潔に保つ(洗浄作用、自浄作用ともいう)
(7) お口の中のpHを一定に保つ(緩衝作用)
(8) 酸によって溶けた歯を修復します(再石灰化作用)
(SUNSTAR Mouth&Body PLAZAより)
唾液が少なくなる原因には、シェーグレン症候群、更年期障害、放射線治療、薬の副作用などがあります。
もし、なんとなく唾液が少ないのではないか?と思われたら、ご相談下さい。
2016.08.08
先週、患者さんから質問が多かったので、今回は「口臭」についてです。
口臭は、歯周病など治療が必要な疾患が原因となっている「病的口臭」、疾患を伴わない「生理的口臭」、にんにくなどの匂いが強い食品を食べた時に発生する「食品由来口臭」の3つに分類されます。
生理的口臭は、舌に付着している汚れや唾液中のたんぱく質が、口腔内の細菌によって分解される際に口臭成分を発生するために起こるもので、程度の差はあってもほとんどの人に見受けられるものです。
口のなかは湿気があって温度も高いため、食べカスなどがたまると雑菌がはびこり、臭いを発しやすい環境になっています。ふだんは唾液の抗菌作用によって、口臭もおさえられています。ところが起床時や空腹時には唾液の分泌量が減るため、いつもより口臭が強く感じられます。
病気のなかでも、もっとも口臭の原因となりやすいのは、虫歯と歯周病です。じつは慢性的な口臭の原因の9割は虫歯と歯周病といわれるほど。つまり口臭を気にするなら、虫歯と歯周病を防ぐためのオーラルケアこそがもっとも重要なのです。
グリコ健康科学研究所HPより